1997年夏ワンダーフェスティバルについての私的感想・覚え書き

半年にいっぺんのガレージキットの祭典、ワンダーフェスティバル(以下WFと略)にいってきました!
1997年8月24日の日曜日、東京都有明の有明ビッグサイトにて開かれたこのWFは、 ガレージキット関連の展示即売会としては日本最大(すなわち世界最大)の規模、 および途中で主催がゼネラルプロダクト(ガイナックスの前身)から海洋堂に移ったことを考えなければ、 最も歴史あるものです。 若干の中古トイディーラを含みますが (最近、中古トイのみを扱うブースは排除される傾向が強いように感じます) 848ディーラ(カタログによる)が参加するイベントというものは JAFCONが436ディーラということからも巨大であることがわかります。 動員人員も2万名を超え(主催者発表)、 コミケの1/20(^_^;)とはいえ日本のビッグイベントのひとつになっています。 以下、きわめて個人的な偏見と独断に基づくWFレポートです。
#今回は思い立って、ピントずれまくってはいますが画像くっつけてあります。キット名をつっついてみてください。

注意:この画像の著作権は、 元著作権者(漫画家の人なり出版社なり、契約で定められた人)および 著作隣接権(個人的には新たな著作物、だと思うのだけど、少なくともこの程度の権利はあるのよ、ということで)者としての各原型師の方々にあります。 それら著作権者の方々の許諾を得ない流用、特に商用利用はお避けください。 また、ここでの使用の仕方が正当な引用の範囲を逸脱している、もしくはなんらかの不都合がある、と思われる「著作権者」の方は、お手数ですが後藤までお知らせください。

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当日は朝からたいへん、お日柄もよく、そのぶん8月中旬のような(異常な)涼しさには恵まれないことが予想はされたが、どうせならお祭りのときには晴れている方がよいや、ということで、けっこうるんるん気分で始発2本目の電車(僻地なもんでT-T)に乗って、有明ビッグサイトを目指す。 東京都の端から端まで電車で移動して7時半には搬入口前でうちのブースの代表と待ち合わせ。 ディーラ証もしくは登録証がないと搬入口にすら近づけないため、多少のスリルを味わいながらも無事合流。
今回のうちらの売り物はイベント先行販売の水着のレイ。 しかし、白水着なもので、巨大化綾波に見えるぞ、このキット。 背中に羽根無いか確認するが、付いていないことを確認して箱詰めをはじめる。
対面のブースはレミックスである。 そちらでも同様に巨大な胸像を箱から取り出して袋詰めしているが(あぁ、うめつ画伯も袋詰めしている。先生、ほんとに腰低いんだから....)、打撃武器だな、あれ。

今回はなぜか段取りがよく、準備に一段落付いてから開場まで1時間以上も余裕がある。 以前にもこんなことがあったな、そのとき、ちょっと悪い記憶あるなと思いながらあえて無視。 おひまをいただいて知り合いの方々に挨拶に回る。 ネットはじめてから知り合いの方が増えたが、会場広すぎて挨拶レベルの義理欠かしている状況。 すまんです > 義理欠いてしまった方々
てぽてぽと歩きながら、挨拶がてらよさげなものを物色する。 今回はガイドブックが結構前に手には入ったので事前にチェックはしてあるが、当然既存のすべてのディーラおよびそのキットを知っている(また、カタログにでている)わけではないし、また、初参加(もしかしたらディーラ名換えただけなのかもしれないけど)にて痺れるキットを出していることもままあるので、そーゆー痺れものを発見できることを期待しながら(あまりシステマティックにではなく)回る。
そうこうしているうちに、いつのまにやら面倒終太郎氏の発声で開場になってしまう。 既に開場時間というのに、会場の雰囲気としては、結構空きブースが多い。 落としただけなのか、それとも最初から入場だけが目的の幽霊サークルなのか知らないが、けっこうさみしいぞ。
私らのブースは入り口から遠いせいか、雪崩を打って入ってくる人々、というような情景は見れなかったが、それでもぽちぽちとお客さんが来る。 一方、目の前のレミックスは開場前から人の列ができていたが、いーな、あれ。 ま、うちのブースの状況は割愛。

今回のWFは総じて、うるさい絶叫DJ風アナウンスもなく、会場は(JAFCONと比べてしまうせいかもしれないが)特にディーラのいる場所は広くゆったりととられていることもあり、また、雲助プレスを戒める(うちはそのような目にあったことないので、どのような暴挙なのだか想像するしかないのですが)放送などで主催者側の誠意と言えるべきものが見えたこともあり、かなりよい雰囲気だった。 ただ、夏の終わり、特にコミケ後でなおかつ給料日直前という日程からか、お客さん方の財布の紐はかなり固かったようすで、純粋にビジネスとしてみるとJAFCONの方が儲けやすいのかなぁ。 一部にはキット自体が大型化・高額化していること(相方は購入キットはレミックスとピンクキャデラックから3つだけだったのだが、支払った額は8万円^_^; 一体あたりいくらなのでしょうかね?)から、絶対数がはけないということもあるのだろうが、これもT'sSystem(C.C.サクラの猫耳戦闘服ほしーよT-T)などの一部ディーラでは延々列ができていたこと (T's Systemは午後になっても長蛇の列。 猫耳戦闘服欲しかったのだけど、あの列に入る度胸はないっす。 まだ、しばらくは生産続けますよね? クリカニとかメディキッドとか、もうちょっと人の少ないイベントで手に入れるぞー! ところでぜんぜん話飛びますが、宮川さん、怪我だいじょーぶっすか?)から考えると、やはり題目の選び方が致命的だったかも。 The End of Evangelion見たら、やはり大多数のファンは熱が冷めるだろうからなー。 新作のレイ以外はストック掃けたし、これだけの実績差が出ると、笑って「統計的誤差」ではすまないな。 SEGAでのエヴァ版権が切れたら、更新はしないな。

さて、最近、単なるコレクターと化している後藤の今回の購入キットは:

および雑多な中古キット(オーバーダード、ボークス、Bクラブ等)といったところ。
いなばやさんちのドラゴン少女やせらばには、後日直渡しということで会場ではその約束のみ。
Garretを見つけられなかったの、痛いよなー。

今回の主力は、やはり 「メイドさん」(一部ウェイトレスさんも含む)。(<ここらへん独断と偏見)
今WFでのメイドさん報告は ポルさんのサイト に詳しいので、そちらも是非に参照していただくこととして、 わけてもめいど屋さんのクレアとブレードファクトリーのすずめが秀逸。
当然、買いに走った^_^;/
メイド屋さんのクレアはREMOPU氏の作。 デフォルメJAF子ちゃんの作者として知られているが(ペンネームは違いますけどね)、後藤にとってはアルテミスから出ていた「いきなりCAN2」および「壺の魔神ライチ」の原型師さんとしての方が印象強い。 ほら、胸のあたりが、とてもレモプー味でてます。
ブレードファクトリーのすずめは矢野徹氏(えと、ペンネーム忘れた^_^;;;;)の作品。 せらむん萌え萌えだった人だけど、急激にトーンが変わってきている。 キットはエプロン部が別パーツ、すなわち取り外し可能となっている。 塗装を考えてこのような分割にしたのだろうが、ストッキングモールド&&原作に忠実な下着状況を再現しておりますので、外道なこともできて○(<ちがうだろ>自分^_^;)。
冬WFでもメイドさん・ウェイトレスさん系統で走ると言うことで◎

他にも、Set Upのウェンディやら ビックワンプロジェクト(次回WFでは名前変わるそうですが)のウェイトレスさん、 オーバーダードの水原版メイドさんと メイドさんの秀作が多いのはなんともうれしい(諸般の事情で購入できなかったのはまことに残念)。
これにエプロンドレスの女の子(たとえばアリスソフトの「アリス」等)を加えると、立派な一派閥のできあがり。 今後の成長も期待できる分野^_^;/
ただ、唯一惜しむらくは、こちら系統では定番の 大日本餓麗爾屹吐(だいにっぽんがれいじきっと)がナデシコに流れてしまって作品を出していなかったこと。 ひなのちゃんを筆頭とするウェイトレス嬢の方々に会えなかったのは残念であるが、冬にはアンミラ風ウェイトレス新作が出るということなのでそれまでじっと待つ。

次に目につくのは「お子ちゃま」系であろうか?
「板前」(板胸初潮前の略語らしい)なる用語が飛び交うこのドメイン、 良くも悪くも濃いディーラが多い。
たとえば、ちびすけましーん。 ミミカちゃん見たら、肉球マニアでなくても、「はははー!こりゃやられたね」としか言いようがない。
また、震風舎みらまーちゃんM.M.K造形部メイドの女の子(!) F.S.プラスチックラインの犬の女の子に 田島製作所のナタク等々 「おまーら、偉い!」としかいえんよーなラインアップに涙します。
ちょっと毛色の異なるところではENERGIA!!(昔、お外道様、でしたよね?)の娘方でしょうか? これは18禁ということで、資格のない人はアクセスしないように^_^;
版権ものでも「カードキャプチャーさくら」やら「魔法陣ぐるぐる」、「赤ずきんチャチャ」等々、お子ちゃま系は留まるところを知らず。 クレヨン王国の参戦もあるから、しばらくは冷めそうにないな。

いわずもがなの基本的なメインストリームとしては、パソゲー、いわゆる「美少女Hパソコンゲーム」系がある。 すでに紹介したメイドさん系もその一部であることが多いし、この流れを語らずに現在のガレキの種類展開については語れない。
まずは、今回WF会場でコンペが開かれた「虹色町の奇蹟」だろうか。
出展すれば版権フリーのコンペという企画自体も面白いが、WFをプロモーションの一環として使用するという姿勢に興味を感じる。 すなわち、従来なら
「キャラ物を造る」->「著作権の侵害」->「製作の差し止め請求もしくは版権料の徴収」
との流れになるのに対して、
「キャラ物を造る」->「広告媒体として有効」->「製作の黙認もしくは奨励」
となりうる可能性があるためである(<あくまで、現時点では希望的観測に過ぎないが)。 これは、従来、「許可制」であった1日版権取得が、この虹色に関しては実質的に「届出制」になったことに端的に現れている。 造りたい者は、造るという意志表示さえ適切に行えば、何ら法的な制限がないということはすばらしいことです。 ぜひともこのような著作権者共々利益を分かち合える状況を実現したいものです。 ということで、ここでこのようなイベントを提供してくれたスポンサーに敬意を表してむりやりコマーシャル(爆笑)

パソゲーキットといえば逃せないのが藍翔さんのつくるソニアのヴァイパーシリーズ (ときメモとか同級生が「逃せない」ものだ!という方にはすまん。後藤はこっちの体型の方がすきなんじゃーT-Tv)
秋葉原のメッセサンオー3号店にいけばいつでも手にはいるとはいえ、やはりくるものがある。 特にこれ系統を扱うメガストアでは仲の良さから取り上げられないのでゆっくり見ていって。

他にも大運動会のあかり(To Heartじゃないよ)が「山本と小野のお店」から、 キャン2バニのスワティがグイルズインダストリーさんからと注目すべきキットがでている。

オーソドックスなコミックス系からは、後藤のシュミからくる偏向がかかっているせいか、やはり女神様が多いような気がする。 S-MISTさんとか、鴨棒さん、林真強さんとか。 それでも全体のトーンは落ち着いてきてしまっているかな。 いずれにせよメジャーリーグの題材なので、マイナーリーグで取り上げるべき必然性が薄れているのかもね。
イグナクロスとかコミックス系にいれるべきなのかもしれないが、後藤、まだこれ読んでいない。 だからノーコメント(冬までには読みます。でも、単行本になってないんでしょ?)

完全オリジナル(除くメイドさんorお子ちゃま)となると、「獣人」系が未紹介^_^;
ふともも屋さんのOznとか、 購入したSAFのミーミュウなどが代表例。
ちょっとした猫耳とかも含めると、けっこう数出ている。

さて、アニメ系の話となると、 (主に経済的な事情から購入できなかったので思い出したくもないが(T-T))、白蛇のナーガ様がプレコ党や京都造形組など3軒ほどから出ていたことは特筆すべき。
Wild Cross(B066)の1/6(1/5近かったか?)ナーガ様など、超よいでき。 でも、PPMには壱万五千円はちとつらひT-T
#写真撮りたかったけど、遠慮してねということで画像なしT-T
全国、壱百萬の日本ナーガ党党員よ!今こそ立ち上がるのだ!
#立ち上がって何するかはまだ考えていない^_^;/
エヴァは完結編の終了後だから、苦労しているところ多かった様子。 できのよいレイもあったのに、売れ残ってたしね。

ざっと早足でWFを眺めてみたが、 塗装済みの完成見本のないところ、完成見本がちょっと塗りに問題あるところは軒並み売れ残っていた。 すごい造形のところでも要は展示完成品が売り上げを左右する。 まあ、そのおかげでSAF(B433)やらIntention H(B374)のキットが、手が空いてから会場を回っても手に入ったのだから、文句を言う筋合いではないが、ちょっと複雑な気分。
また、完成品工房がけっこうはやっていて(また、けっこうブースもあって)、やはり「作るひと」は減ってきちゃっているのかなーとか、少し悲しい。

まあ、紆余曲折はあったが、無事に夏WFは終了。 金勘定は恐ろしくてしたくもない。
さて、全般的なムーブメントとしては、ToHeartとイグナクロスとメイドさん立ち上がってきていて、冬WFの主戦場はこのあたりである可能性高し。 いずれにせよ動画系のネタに不自由している今日この頃では、パソコン美少女ゲーム系が最も期待大と言わざるをえないが、後藤の好みもここら辺なので喜びこそすれ、文句を言う筋合いではない。
さあ、すぐ目の前にせまっている冬WFの版権申請に、皆がんばるじゃ!(<ひとごとモード突入)


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